運動やトレーニングのもう一つの大きなご褒美 P A R T❷(脳科学からのアプローチ)

コラム

運動で脳が大きくなる!?

これまで脳は増えないと言われていましたが、近年の研究により運動をすると脳が大きくなることが判明しています。

1日20分の有酸素運動を半年期間行うことによって海馬や前頭葉が大きくなった。

散歩でもO K!

と少し前にテレビで放送されていましたね!
スウェーデンの精神科医のアンダース・ハンセン氏が被験者たちに激しい運動を1年間毎日行わせたところ、脳の海馬(記憶を司る部位)の体積が2%程増えたことが分かりました
逆に運動をほとんどしなかった人たちの海馬が1.4%縮んだそうです。
↑なんて恐ろしい(汗)

昔の常識ですと脳細胞の数は年齢と共に減っていくと考えられていましたが、研究が進むにつれて運動などで脳細胞を増やせることがわかってきました。

運動をするとBDNFというタンパク質が分泌されます
そのBDNFが分泌されることで脳細胞を再生したり、ネットワーク強化につながるといった働きが見られます。

前回のPGC-1a1と同様、BDNFはとても重要でありがたいタンパク質ですね〜

また別の実験で50回のスクワットをしたグループは、スクワットをしなかったグループに比べてテストの成績が50%も上昇したとの報告もありました。
スクワットによって成績が上がったのは、運動により発生した興奮物質「ドーパミン」が脳を活性化したことでインプットの効率が向上したからと考えられています。
運動と学習効果の関係をした研究は他にも数多く報告されています。運動が脳機能や記憶力を向上させることはもうお分かりですね。

健康への影響、収入への影響、脳への影響、運動や筋トレはやっぱり凄い!!

脳が大きくなる理由として上記のようにいろんな事例や研究で理解しましたね。その中でドーパミンというおそらくみなさんが知っている言葉も出たので、運動と最も関係のある3つの伝達物質と男性ホルモン、そして今回の本題である「運動や筋トレ」と「収入や成功」の関わりの話に触れたいと思います。

筋トレや運動をすることで年収を上げやすい環境を作ることができる4つの理由!

セロトニンの分泌量を増加させることができる

まず1つ目はセロトニンです。
これもみなさん知っていますよね?
「幸せホルモン」とも呼ばれていて、心が落ち着いたり、ストレス耐性が高くなる作用があります。
セロトニンは脳内にたくさん分泌させることで精神を安定させ、それによってストレスの軽減につながります
筋トレや運動をしている人の多くは人生の満足度がかなり高いです。

僕もその中のひとりです。

また研究の話になりますが、イエール大学で行われた研究では筋トレを定期的に行っているグループと全く行なっていないグループに分けて精神状態を測るアンケートを取りました。
その結果はなんと、筋トレを行なっている方の85%以上の方の精神が安定しているというデータが取れました。

OR

このように運動や筋トレをすることでセロトニンをたくさん分泌することができ、精神を安定させることに繋がるのでやらない手はありません。

他人との付き合い方はもちろん向上し、他人だけではなく精神が安定している状態で自分と向き合ったり、何かを考えたりする時でも良い効果が得られそうですね〜

これらも仕事の中においても大変役に立つのではないでしょうか。


エンドルフィンを分泌させることができる

エンドルフィンの語源は「endo(内側)」+「morphine(モルヒネ)」で、モルヒネは鎮痛剤として使われている麻薬です。
エンドルフィンは苦痛を和らげられる作用があるためこの名が付けられたそうです。
脳内麻薬とも呼ばれています。

運動をする時に気分が高揚して来ることがあるのも、このエンドルフィンの作用です。

エンドルフィンを分泌させるには、笑った時や美味しいものを食べたりをする方法もあります。
また、意外と思う人が多いと思いますが、怪我をした時やストレスを感じている時、辛いものを食べる時の辛味を感じた時、サウナに入って暑さを我慢している時にも分泌されます。

ポジティブ要素だけではなく、ネガティブ要素の時でもエンドルフィンが分泌されていたんですね〜

心肺機能を高める運動をすると脳内にエンドルフィンが放出され、高揚感や満足感が高まります。
これはストレスを緩和するために起きる現象と捉えられています。
さらに、エンドルフィンはドーパミンの効果を継続させて集中力を高める効果も期待でき、集中力が上がった状態で仕事も捗って生産性向上に繋がり、収入にも繋がっていきます。


③ドーパミンを分泌させ上手く利用できる

筋トレや運動などをして汗をかいた後にスッキリするのはこのドーパミンが体内に分泌されるからです。
ドーパミンは体内麻薬とも呼ばれていて、たくさん分泌されることで幸福感や気持ちの高揚・モチベーションの向上など、精神面に良い影響をもたらしてくれます

アリゾナ大学で行われた調査では、筋トレをした後の脳内を調べたところ、ドーパミンが通常の2倍以上も分泌されており、脳内は快感状態になっていたことがわかりました。
また、その時の分泌量はマリファナを吸っていた時と同じ量だったことも分かっています。
変な薬を使って健康を失ったり、実際に捕まったりするよりも筋トレで気分良くなった方がよっぽど良いでしょう。
エンドルフィンと同様、ストレスなどの疲れを軽減してくれる効果もありますし、集中力も高まります

ポジティブになることで思考が向上し、作業効率効果も抜群ですね〜
作業効率アップ→収入アップ!

ちなみに運動以外にドーパミンを増加させる方法としては、好きなことをしたり好きな音楽を聴いたり、ドーパミン生成に必要なタンパク質を摂取したり、といった方法もあります。
目標設定の作成も、作っている最中に達成後のイメージをするだけで興奮によってドーパミンが増えます。


テストステロンを分泌させることができる

テストステロンは筋トレや運動をすることで分泌される男性ホルモンです。モテホルモンとも呼ばれています。
筋肉量を増やし集中力を上げてくれるなど、体に様々な良い効果をもたらしてくれるホルモンです。

顔つきまでが変わって良くなるという優れものです!
このホルモンが分泌されると自分に対して自信を持てるようになり、自己肯定感が高まります。
それは顔つきも変わりますよね〜

活躍している人の多くは自分のことが大好きで自分に対して自信を持っていることもあり、世界で成功している要因になっているとも言われています。
僕は世界で大活躍しているわけではないですが自分のことが大好きです(笑)

アメリカで行われた研究で100名の女性を対象にした面白い調査があります。
男性を筋トレをしている男性グループとそうでないグループに分け、それぞれ初対面で会話をしてもらったところ、前者の方が魅力的だったと答えた女性が7割以上もいたそうです。
自分に対して自信を持っていて男らしかったというのが魅力的だと答えた理由でした。

筋トレをすることがモテることにも繋がり、さらに自分に自信が付くこともあるので良い循環に導いてくれるはずです。

もちろん男性だけではなく女性にもテストステロンは存在します。
テストステロンは脳の海馬などの部位からも分泌されており、分泌量は男性と比べて少なく女性は男性の10分の1です。しかし、エストロゲンの代わりになることもありますし、心の活気や運動能力にも関係しているため女性にとっても重要なホルモンでしょう。

テストステロンは活力を高める効果、前向きな気持ちになる作用があるとされています。筋トレによってカッコいい体以外にも、安定した精神力も手に入れられるので仕事での成功もしやすくなるでしょう。

まとめ

・仕事や収入と運動、筋トレの関係性は深い
・運動をすることによって身体と脳への良い環境が作れる
・セロトニンやドーパミンなどの4つの伝達物質やホルモンとの上手な付き合い方が重要
・テストステロンは女性にとっても重要なホルモン

★「運動やトレーニングのもう一つの大きなご褒美」の続きはまだ2回ありますので是非続けて確認してください!!
P A R T ❸(計画・時間・習慣化)11月14日予定
P A R T ❹(外見に自信がつく・老化防止)11月21日予定

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